北海道五十三次推進機構の構想の要旨
北海道の旅行者は、大なり小なり北海道の広域性と観光地の点在性に戸惑うことが多く、北海道観光の本格的な観光力躍進の足枷となっています。また、長年にわたっての、観光名所頼りによる観光産業の流れが、本道の観光の地域間格差を生じさせる原因ともなっています。これらを是正するには、北海道観光の全般にわたる観光機構の仕組みを全面的に見直さなければなりません。
本構想は、これらを是正するために、旅行者本位の北海道を横断的に網羅する全域観光のツーリングシステムを、わかりやすく、かつ、機動性のあるものにして提案することと、北海道観光の地域間格差の生じることのない、北海道全域にわたる大循環型周遊回路を策定し、その道中に配備する中継地点として本機構の「北海道五十三次」の実行組織を稼働させていく計画です。
計画の特色としての概要
①北海道で民営化された7空港と、他の3空港を加えた計10空港をゲートウェイとした「北海道五十三次・10分割観光ゾーン」(1番区〜10番区)を策定します。さらに、「北海道五十三次」をめぐる大環境型周遊回路に、その周遊の順序を示す「地域コードナンバー」を設定して、本道の観光の全容把握の明解さと、スタンプラリーの53地域押印の完結目標の数の確認にも役立てます。
②「北海道五十三次」を拠点とした、オール北海道の「食と観光の共同体」を形成し、さらには、その共同体同士を結び合う、先進的な情報ネットワークを構築し、観光の産業力を飛躍的に向上させ、その総体を国の内外に発信し、稼働させることにより、北海道全域の観光産業の持続的亢進を目指します。
③北海道の観光資源である空港・交通・宿泊施設・ホール・ショップ・レストラン・その他各観光施設等におけるエネルギー問題および環境保護の取り組みとして、北海道発・新エネルギー「半永久発電システム(SPPS)」の実用化を推進します。地域間格差のない、サステナブルな観光産業の実現を目指します。
④本推進機構が目指す計画の具体的な取り組みについては、あくまでも旅行者本位に立脚した、産学官共働の支援体制を築くことから着手し、順次、本プロジェクトを推進して行くことを目指します。
一般社団法人 北海道五十三次推進機構 代表理事
半永久発電システム業務執行役員
柴田 勗